日本の人口が信じられないスピードで減少していくことが顕著である昨今、将来の日本全体における不動産市況がこれまでと同様に続いていくことは有り得ないと考えられ、直近の愛媛県内の不動産事情を踏まえると、近々市場としての臨界期を迎えるのではないかと結論せざるを得ない状況です。このような中で弊社として何が取り得る選択肢なのかと思案した結果、不動産事業に特化するのではなく、資産運用を通して市場全体を見渡し、そこで確実に利益を出せる会社にすることはできないかという考えに至りました。目の前の仕事をこなすだけでは時代に置いて行かれるというのは言わずもがな、時代のニーズを予測しその価値を我々が評価していくという観点を今後は求めていかなくてはなりません。
しかしながら2020年にコロナウイルスが市場を苦しめて以降、単年度ごとの市場の変遷が目まぐるしく、サステナブルな企業を見抜くということは簡単ではありません。もともと私ができる範囲のなかで行っていた資産運用ですが、不動産事業と並行して全力で取り組むことはできなかったため、社員と協力し事業として取り組むことができないかと悩んだ結果、思い切って社員を増員する運びとなりました。弊社は事業拡大を図って令和5年7月1日に本社を勝山町に移転し、資産運用部門を立ち上げて現在3名体制において情報収集を開始しております。いまは取引における基礎的な内容理解に終始している段階ですが、将来的には10名程度の体制でより多くの情報を高い精度で正確に見抜けるようにすることを目的とし、運用実力において担当者ひとりひとりが十分に企業価値や利益を語れるような能力を身に付けることを理想としております。私はこのような個々人の努力の積み重ねこそが愛媛の市場を変えていくことに繋がっていると信じており、この理想を実現するべく今後も邁進していくつもりです。皆様のご期待を裏切らないよう精進する所存ですので変わらぬご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
以上
令和5年7月吉日
代表取締役 遠山 博隆